REAL World on Dice(第６回)
まえがき
年に１回程度、横浜ＦＣのアウェイ観戦を兼ねて旅行に出る私。2000年富山(アローズ北陸戦)、2001年仙台(ベガルタ仙台戦…観戦後第２回REAL実施)、2003年新潟(アルビレックス新潟戦)。今回のターゲットは、コンサドーレ札幌。７月24日の札幌ドームに乗り込むことにした。
実は北海道は89年、94年、96年、99年、00年に続いて６回目。札幌・小樽は何回か回った。しかし、私のかじった北海道なんてまだまだ氷山の一角。そこで今回は新しい発見を求めてサイコロを振ります。
今回のルール
- ＪＲ北海道の「道央一日散歩きっぷ」を使用する。道央一日散歩きっぷは道央地区の普通列車に有効のきっぷ。有効範囲は、下図の通り。
- 日程は７月25日(日)の日帰り。
- ターミナル駅付近で複数の路線が並行する区間は、そのターミナル駅を分岐駅とみなす。具体的には、白石(札幌)、桑園(札幌)、沼ノ端(苫小牧)がこれにあたる。ただし、分岐駅での乗換えは可能とする(例えば、南千歳→白石(札幌)→岩見沢の場合、札幌駅に必ずしも立ち寄る必要はない)。
- 日高本線には行かない。
- 新千歳空港には行かない。
- 札沼線で新十津川駅に着いた場合に限り、滝川駅に移動して旅行を続行できる。
- このため、実質的な有効範囲は、下図の通りとなる。
- 午前８時に札幌駅をスタートする。
- スタート駅でランダムに進む方向を決める。この際、サイコロ、乱数機能付関数電卓等を使用し、本人の意志は反映させない(以下、手段に関係なく「サイコロを振る」と表記する)。
- 進む方向が決まったら、とりあえず来た列車に乗る。
- その列車が止まる駅で、複数の路線に乗換えられる駅がある場合、サイコロを振って乗換える方向を決める。
- 乗換え決定の際は、今まで来た方に引き返す選択肢を含まない。同じ路線を引き続き進む選択肢は他の路線への選択肢と同確率で含まれる。
- 選択肢の中で、乗換えに２時間以上かかるものがある場合、予めその選択肢を除外することができる。
- １回に限り、路線選択の結果に対して拒否権を発動することができる。この場合、もう１度サイコロを振るが、この結果を拒否することはできない。
- 原則として、１度乗車した区間には再び乗車しない。ただし、他のルールにより乗車できる路線がなくなる場合を除く。
- 乗っている列車が有効範囲の端の駅に到達したときは、そこで下車し、折り返しの列車に乗車する。(今回は美瑛駅のみ)
- 乗っている列車が終点に達したときは、その駅が乗換駅でない限り、後続の同方向の列車に乗る。ただし、乗り継ぎに２時間以上かかる場合は引き返すこともできる。
- 快速等の列車に乗っているために乗換駅に止まらない場合でも、その駅での乗換えを想定してサイコロを振る。同方向への進行の場合に限り同じ列車に乗れるが、違う方向への進行の場合は緩行の列車に乗換えて乗換駅まで進む。
- 適当な時点で、昼食休憩をとる。
- 下の表で、左列の駅に着いた場合は下車して、右列の場所を観光することができる。ただし、列車の都合等で省略してもよく、また下表以外の場所で観光することもできる。
| 張碓 | (車内から駅撮影に挑戦) |
| 余市 | ニッカウヰスキー工場 または 余市宇宙記念館 |
| 楓 | (車内から駅撮影に挑戦) |
| 富良野 | 北海道中心標 |
| ラベンダー畑 | 北星山町営ラベンダー畑 または ファーム富田 |
| 美瑛 | 四季の塔 |
| 岩見沢 | 岩見沢競馬場 |
| 追分 | 鉄道博物館 |
| 小幌 | (駅ホームを撮影) |
- 午後５時までサイコロを振りながら移動し、この時点で札幌に戻る。ただし、ダイヤ上札幌着が午後８時以降に及ぶ、もしくは札幌に戻れなくなる場合はその時点より前でも旅行を終了する。
- 旅行者はなるべく上記ルールに従うものとする。ただし、緊急避難的な行動は限定的に認められる。
前日(７月24日)
夏休み最初の週末とあって、朝８時発の飛行機でもそこそこの混雑。ツアーの値段も跳ね上がっているし。
新千歳空港から札幌へ移動。札幌は４年ぶり。４年前は駅全体が工事中だったが、新しい駅ビルができていて壮観。札幌駅のコインロッカーに大きな荷物を放り込んで、駅の地下街でラーメンをすすり、札幌ドームへ。頼むよ横浜、大枚はたいて札幌まで来たんだから。…って結局スコアレスドロー。今日は確かによく攻めたが…１点欲しかったんだけどなあ…。
せっかく「サイコロの旅」をやりに札幌まで来たので、ＨＴＢ(「サイコロの旅」と言えば一般的には当サイトではなく、ＨＴＢ「水曜どうでしょう」の名物企画を指すことが多いです。念のため。)を表敬訪問。その後、大通公園でとうきび(焼)、駅の地下街でスープカレー、デザートにソフトクリームと典型的な観光客になってしまう自分がちょっと悲しかった。
記録(７月25日)
さていよいよREAL。今回の同行者は、私の15年来の友人で、札幌在住の遥香さんと、その相方のＹＡＳさんのお二人。今回の観光場所をリストアップしてくれただけでなく、参加までしてくれてありがとうございます。
札幌：(1)南千歳 (2)東室蘭 (3)新十津川 (4)岩見沢
で、最初なんですが、いきなりの山場です。２、３を出すといきなり迷宮入りの予感がするので、この２つが出たら拒否権を発動します。サイコロは私が振ります。
選択結果：(1)南千歳
乗車列車：札幌8:10→8:42南千歳(快速エアポート80号)
まずは最初の難所を回避。これでかなり楽になるはず。苫小牧から室蘭方面さえ行かなければ。さて次のサイコロは、遥香さん、よろしくお願いします。ちなみに苫小牧にはできれば行きたくないので、２が出たら拒否権を発動します。
南千歳：(1)追分 (2)苫小牧
選択結果：(1)追分
乗車列車：南千歳9:08→9:25追分
南千歳で追分行きの列車を写真撮影しようと思ったら、いきなりドアが閉まり始めたので写真を諦めて駆け込み乗車を試みたが、きれいに胴体をドアに挟まれてしまった。予告してから閉めてほしかったなあ(かなり自分勝手)。発車した列車(と言っても１両なので「列」であるかどうかも怪しいが)は17分ノンストップで追分駅。終点なので、ここで下車。
追分での行動に影響を与えるので、あらかじめ次のサイコロを振っておきましょう。ＹＡＳさん、よろしくお願いします。ちなみに苫小牧にはできれば行きたくないので、３が出たら拒否権を発動します。
追分：(1)岩見沢 (2)新夕張 (3)苫小牧
選択結果：(2)新夕張
ラッキー。もしかしたら新夕張〜新得間の特急に乗れるかもしれない。
追分に着いたので、鉄道博物館へ向かう。日曜に鉄道博物館を訪れるには、近くにある鹿公園の管理所に言って開けてもらわなければならないとのことなので、とりあえず鹿公園へ。すると、ちょうどこの日は追分町のメロン祭りの日で、鹿公園はイベント中。楽しそうなので、鉄道博物館の予定を鹿公園に変更した。とはいえ行われていたイベントはメロンの無料試食会というわけではなかったため、我々の口にメロンが入ることはなかった。この日の午後には「水曜どうでしょう」のレギュラー２人によるトークショーが予定されていたが、我々は時間がないので１時間ほどで公園を後にした。
乗車列車：追分11:16→11:53新夕張
次のサイコロは私が振ります。
新夕張：(1)夕張 (2)新得
選択結果：(2)新得
新夕張〜新得は普通列車の走っていない区間。なので、新夕張〜新得間で乗降する場合に限り普通乗車券で特急列車に乗れるのである。またもラッキー…と思って時刻表を見ると、ふと気づいた。「新得からの列車がない！」
新得から富良野方面に向かう次の列車はなんと19:21発。新得から引き返そうと思っても新得発は16:56。どちらにしても札幌に20時に帰るのは不可能である。というわけで、ここで緊急避難。新夕張から追分に引き返すことにした。
すると時間ができたので、昼食。新夕張駅近くのファミリーレストランで、「夕張樹海らあめん」を注文。いったい何が樹海なんだかよくわからなかったが。その後近くの夕張メロン直売所で遥香さんが夕張メロンを購入、メロン祭りなのにメロンを食べられなかった追分の敵を討った。
乗車列車：新夕張13:07→13:40追分
なぜか戻ってきた追分。南千歳方面は既に行っているので、選択肢が２つになります。では、遥香さん、どうぞ。ちなみに苫小牧にはできれば行きたくないので、１が出たら拒否権を発動します。
追分：(1)苫小牧 (2)岩見沢
選択結果：(2)岩見沢
乗車列車：追分13:55→14:41岩見沢
何ともいい出目が続く。拒否権を使わなくてもいいというのは気が楽ではあるが、ちょっと物足りない気がしないでもない(かなり身勝手)。追分駅のホームから鹿公園方向を見る(実際は木しか見えない)と、トークショー関係と思われる叫び声が聞こえてくる。盛り上がっている様子。
岩見沢に着くと、岩見沢競馬場への最終バスが14:50。絶妙なタイミングで乗り込み、岩見沢競馬場へ。岩見沢競馬場は、北海道独自の競馬、「ばんえい競馬」の競馬場。荷物を曳いた馬による直線200ｍの勝負。サラブレッドのスピード競馬とは違う迫力、そして遠慮なく馬に入る鞭。見ておいてよかったと思います。ちなみに記念馬券で500円ほど買ってみましたが、外れました。
２レース見て、16時ちょうどのバスに乗って岩見沢駅に帰還。さて、次のサイコロはＹＡＳさんです。
岩見沢：(1)札幌 (2)滝川
選択結果：(1)札幌
乗車列車：岩見沢16:40→17:18札幌(区間快速いしかりライナー)
17時に札幌に戻ってきました。ルール上はここで終わりなのですが、ちょっと物足りないので、延長戦やります。行ける方向は東室蘭方面と新十津川方面の２つなのですが、どちらとも次の分岐点まで行くと戻って来られなくなるので、それぞれ直後の列車の終点まで行くことにします。サイコロは私が。ちなみに札沼線にはできれば行きたくないので、２が出たら拒否権を発動します。
札幌：(1)東室蘭方面(小樽) (2)新十津川方面(石狩当別)
選択結果：(1)東室蘭方面(小樽)
乗車列車：(継続乗車)札幌17:22→18:07小樽
出目良すぎ。結局一度も拒否権を発動することなく今日は終了。この後天狗山ロープウェイで小樽の霧を見学し、小樽の街で鮨をいただき、札幌に帰還。おつかれさまでした。
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今回の旅のまとめ
移動距離：札幌→(61.6km、1230円)→追分→(25.4km、530円)→新夕張→(65.6km、1230円)→岩見沢→(74.4km、1410円)→小樽→(33.8km、620円)→札幌 合計距離260.8km、正規運賃合計5020円(ただし実際の支払は2040円(道央一日散歩きっぷ))
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