REAL World on Dice(第２回)
今回のルール
- ＪＲ東日本の「土日きっぷ」を使用する。土日きっぷはその名の通り土日２日間有効のきっぷ。有効範囲は、下図の通り。
- 11月３日にベガルタ仙台−横浜ＦＣ(13時30分キックオフ、仙台スタジアム)を観戦後、仙台駅でスタートする。このため、試合展開によっておおよそ16時〜17時の間にスタートとなる。
- 土日きっぷは新幹線・特急にも乗れるので、基本的に次の乗換駅まで最速で到着する列車に乗る。
- 東京近郊での足留めを防止するため、茅ヶ崎〜(相模線)〜橋本〜(横浜線)〜八王子〜(八高線)〜高麗川〜(川越線)〜大宮〜(京浜東北線)〜南浦和〜(武蔵野線)〜西船橋〜(総武線)〜千葉〜(内房線)〜蘇我のラインに囲まれた範囲には入らない。また、青梅線(拝島〜奥多摩)、五日市線を除外する。
- ガーラ湯沢には行かない。
- 新幹線と在来線が並行する区間は、次の分岐駅が同じである場合は同一の路線とみなす。
- ターミナル駅付近で複数の路線が並行する区間は、そのターミナル駅を分岐駅とみなす。具体的には、宝積寺(宇都宮)、安積永盛(郡山)、岩沼(仙台)、岩切(仙台)、北山形(山形)、羽前千歳(山形)がこれにあたる。ただし、分岐駅での乗換えは可能とする(例えば、福島→岩沼(仙台)→いわきの場合、仙台駅に必ずしも立ち寄る必要はない)。
- このため、実質的な有効範囲は、下図の通りとなる。
- スタート駅でランダムに進む方向を決める。この際、サイコロ、乱数機能付関数電卓等を使用し、本人の意志は反映させない(以下、手段に関係なく「サイコロを振る」と表記する)。
- 進む方向が決まったら、とりあえず来た列車に乗る。
- その列車が止まる駅で、複数の路線に乗換えられる駅がある場合、サイコロを振って乗換える方向を決める。
- 乗換え決定の際は、今まで来た方に引き返す選択肢を含まない。同じ路線を引き続き進む選択肢は他の路線への選択肢と同確率で含まれる。
- 各日１回に限り、路線選択の結果に対して拒否権を発動することができる。この場合、もう１度サイコロを振るが、この結果を拒否することはできない。
- 乗っている列車が有効範囲の端の駅に到達したときは、そこで下車し、折り返しの列車に乗車する。
- 乗っている列車が終点に達したときは、その駅が乗換駅でない限り、後続の同方向の列車に乗る。
- 快速列車に乗っているために乗換駅に止まらない場合でも、その駅での乗換えを想定してサイコロを振る。同方向への進行の場合に限り同じ列車に乗れるが、違う方向への進行の場合は緩行の列車に乗換えて乗換駅まで進む。
- 午後の適当な時点で、昼食休憩をとる。
- 突発的に降りて駅付近を散策することができる。どこで降りるかはその場で旅行者が決める。
- 第１日は、午後７時までランダムで移動し、最寄りの都市で宿を探す。第２日は午前９時〜午後４時の７時間はランダムで移動し、この時点で帰路に就く。ただし、ダイヤ上帰宅が深夜に及ぶ、もしくは帰宅できなくなる場合はその時点より前でも旅行を終了する。
- 旅行者はなるべく上記ルールに従うものとする。ただし、緊急避難的な行動は限定的に認められる。
第１日(11月３日(土))
予定通り新幹線で仙台入り。行楽シーズンらしく、午前の下り列車の指定席はほぼ全滅。辛うじて指定を押さえて到着。市営地下鉄に乗換えて仙台スタジアムへ。
仙台スタジアムは19000人の大入り。試合は１−１でこのまま延長と思われた後半ロスタイムにマルコスの決勝ゴールが横浜ゴールを揺らし、スタジアムは半狂乱。スタジアム一体となった応援、街中でも若者同士が「ベガルタ勝った？」「勝ったよ！」と話題にする街、全てが羨ましい。ま、今日の横浜ＦＣはいつものボーンヘッドでやられたわけじゃないし、集中も切らさずに最後までいい試合を見せてくれたから良しとしよう。
さて、仙台駅に戻って午後４時ちょっと前。試合が延長にならなかったのでこの時間のスタートとなった。今回の旅の最大の問題は、只見線。迷いこんだら帰れないぞ。頑張ろう(何を？)。
仙台：(1)福島 (2)あおば通 (3)羽前千歳(山形) (4)古川 (5)利府 (6)小牛田 (7)石巻 (8)いわき
仙台の乗換えは、なんと８方向。持っててよかった、８面体サイコロ。ちなみにいわきへは特急でも２時間、各駅では３時間かかるので、８を出すと今日はこれで終わりの可能性大。
選択結果：(6)小牛田
乗車列車：仙台16:00→16:47小牛田
小牛田から古川方面は陸羽東線。時刻表には「愛称・奥の細道 湯けむりライン」と書いてあったので楽しみにしていたが、小牛田駅のどこを探してもこの愛称を見つけることはできなかった。
小牛田：(1)古川 (2)石巻→仙台
選択結果：(2)石巻→仙台
う〜、戻っちゃうのか…。
乗車列車：小牛田17:07→17:26前谷地17:33→17:53石巻18:06→(快速うみかぜ)→19:01仙台
日没も早く、午後５時ごろからガソリンスタンドとパチンコ屋とゴルフ練習場しか明かりが見えない中を電車は走り続けた。快速うみかぜ内では睡眠時間を稼がせてもらった。結局、仙台泊。「東横イン仙台東口II」(１泊6800円)。せっかくだからということで、夕食は牛タン…だったが、入る店を間違えた。やたら固いタンに悩まされただけ。ところで、仙台駅の駅舎・駅ビル内に２箇所のスターバックス発見。最近多すぎ。
第２日(11月４日(日))
ちょっと早起きしてしまったので、出発を１時間繰り上げて８時にした。これで今日は８時間楽しめる。
仙台：(1)いわき (2)福島 (3)あおば通 (4)羽前千歳(山形) (5)古川 (6)利府 (7)小牛田 (引き返す選択肢を消したため、７つになっています)
選択結果：(1)いわき
乗車列車：仙台8:10→11:06いわき
いきなり３時間消費。まあ待て。拒否権は郡山まで取っておくのだ。
いわき：(1)水戸 (2)郡山
選択結果：(1)水戸
乗車列車：いわき11:11→12:23水戸(特急スーパーひたち26号)
乗換え時間がなかったため、自由席に乗車。
ここで昼食休憩。水戸だからって昼に納豆というわけにはいかんよなあ…あった！「納豆弁当」(550円)！納豆巻、揚納豆の軍艦巻き、そして納豆茶巾。これこそ水戸。しかしこれ、お茶なしでは食べ切れないぞ。
さて、後半戦。既に今日の予定８時間のうち５時間が経過。これじゃただ帰るだけじゃないか。
水戸：(1)友部 (2)上菅谷
選択結果：(1)友部
乗車列車：水戸12:50→13:00友部(特急フレッシュひたち28号)
「スーパー」は急行型で水戸から上野までほぼノンストップ。それに対して水戸〜上野間を緩行で結ぶのが「フレッシュ」。ちなみに水戸で改札を出なければ特急料金は通しで計算してよい。次の出目によって降りる駅が変わってしまうので、またもや自由席。
友部：(1)我孫子 (2)小山
選択結果：(1)我孫子
このままでは本当にただ帰るだけになってしまう。何とか状況を打破しなければ…ということで、ここで拒否権発動！
再選択結果：(2)小山
乗車列車：友部13:03→14:04小山
よし、旅らしくなってきたぞ。しかし郡山がこれで近付くことになる。大丈夫か。
小山：(1)大宮 (2)新前橋 (3)宇都宮
選択結果：(3)宇都宮
乗車列車：小山14:09→14:38宇都宮
宇都宮：(1)日光 (2)郡山 (3)烏山
これはいわゆる「八方塞がり」というやつではないだろうか？しかもあまり見たくない地名が…。
選択結果：(3)烏山
やっぱり。出ると思ったよ。で、すぐ乗ると宇都宮14:40なのだが、15:22発に乗っても同じ烏山線に接続するので、とりあえず宇都宮で降りてみた。
ちょうどこの週末は「宇都宮餃子祭り」。市内中心部では餃子屋台村などいろいろやっているらしいが、そこまで行く時間はない。で、駅前にある「餃子像」に何か飾りつけでもやってあるかと思って行ってみたが、何もしてなかった。ちょっと残念。
乗車列車：宇都宮15:22→15:34宝積寺
宇都宮から宝積寺に向かう電車に向かって、ホッピングをしながら手を振る子供を発見。彼が元気なうちは日本も大丈夫じゃないか、とちょっとほっとする。
乗車列車：宝積寺15:42→16:16烏山
宝積寺で烏山線に乗換え。気動車！ワンマン！整理券！ヘッドマークに七福神！そして、22人がけの超ロングシート！
烏山に到着。これまでWorld on Diceで数々のドラマを演出してきた烏山。駅を降りてみると、何もない。駅前にそば屋とタクシー会社がある程度。すぐに飽きたので、折り返しの列車に乗る。午後４時を過ぎたので、REAL World on Dice本編はここで終了。
乗車列車：烏山16:38→17:20宝積寺17:33→17:44宇都宮
せっかくの宇都宮なので、餃子を食べて帰る。駅から徒歩２分の餃子屋で餃子10個。美味しかった。これで仙台の牛タン、水戸の納豆、宇都宮の餃子と特産グルメ３点制覇。
今回の旅のまとめ
移動距離：仙台→小牛田・石巻経由(120.8km,2210円)→仙台→(373.1km,5780円)(いわき〜友部の自由席特急料金1780円)→烏山 合計493.9km,正規運賃合計9770円(ただし実際の支払いは16000円(土日きっぷ))
※このきっぷには、大宮→仙台、烏山→大宮の運賃・指定席特急料金(14260円)も含まれているので、元は取れています。念のため。
通過した都道府県：宮城県、福島県、茨城県、栃木県
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